最新号2017年6月号 5/10配信

謎の書類の裏に潜む、数々の思惑とは――。
大好評連載第4回 藤井太洋「東京の子」

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/新井素子/今野敏/下村敦史/鈴木光司/住野よる/でんすけのかいぬし/富樫倫太郎/中山七里/はらだみずき/藤井太洋/堀埜浩二/夢枕獏

オリンピック後の東京で逃亡者たちを追うランナー、仮部諫牟(カリベイサム)が捜していたベトナム人女性、ファムはなぜ身を隠していたのか。謎の書類が意味するものとは――。藤井太洋「東京の子」。
彼女を失った「僕」は、卒業を控えた今、動き出す。まっすぐ胸に突き刺さる、最旬青春小説。住野よる「青くて痛くて脆い」。
ストリートの大先輩にして気鋭の評論家が案内する新しい音楽の世界。大人気アニメ『けものフレンズ』のオープニングテーマに漂う多幸感を読み解く。堀埜浩二「このアニソンを聴け!」。
反転する日常、いくつもの死。生き延びる手がかりは、夢の中!? 大人の冒険ホラー! 新井素子『絶対猫から動かない』。

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 連載

    「サハラの薔薇」

    下村敦史

    著者より

    サハラのど真ん中で押し寄せる巨大な砂嵐ハブーブに紛れて殺人まで起き、一蓮托生の一行に疑心暗鬼が蔓延する中、希望の光が……。物語としては折り返し地点の第五話ですが、「毎話、読者アンケートがあるつもりで」という担当さんの言葉どおり、第一話からサスペンス全開のフルスロットルで突っ走っています。このままスリルと謎と葛藤が満載のまま、最終話まで駆け抜けたいです。映画のような冒険サスペンスをぜひお楽しみください!

    文カド編集部より

    逃げ場のない直射日光、巨大な砂嵐、そして殺人事件。果てしなく広がる過酷すぎる砂漠で、前に進まざるを得ない彼らたち。「このままじゃ、砂漠に殺される」――極限状態のなかで口にする水や食料のなんと貴重なことか。五感に訴えかけるリアリティをぜひお楽しみください。

  • 連載

    「青くて痛くて脆い」

    住野よる

    著者より

    「青くて痛くて脆い」第三話目が無事に雑誌に載りました、こんにちは住野よると申します。思えば発表される時期が物語中の時期とかぶっているというのはデビューして以来初めてかと思います。これを書いている今はまさにゴールデンウィーク中で、担当編集さん達は離島や外国に遊びに行き、作者もまた遊び呆けているのですが、果たして「青くて痛くて脆い」は無事にラストシーンまで辿り着くのか、そこらへんにもご注目いただけると嬉しいです!

    文カド編集部より

    「大学生活最後に誰かの為になるようなことしようかな」。就活を終えた楓は、もう会えなくなってしまった秋好のついた嘘を本当に変えるために、いよいよ情報収集に乗りだします。「理想」と「現実」、あのころ抱いていた「理想」――胸がちりちりと痛むような感覚、久しぶりに思い出しました。

  • 連載

    「このアニソンを聴け!」

    堀埜浩二

    著者より

    メディアミックス作品にもかかわらず放送開始時にはゲーム版のサービスが終了しているという「ありゃま」な展開でスタートしながらも、結果として多くの信者を生んだアニメ『けものフレンズ』。テレ東の社長が編成に「再放送したら」と直接言ったとか、完全新作ゲームアプリを夏に配信することをブシモが発表するなど、話題は継続しています。今回はそのオープニングテーマ『ようこそジャパリパークへ』を採り上げました。同曲のカラフルで奥行きのある世界観を、ともに細部まで味わい尽くしましょう。

    文カド編集部より

    衝撃の評論集『ももクロを聴け!』の堀埜さんが、今回ひもとくのは『けものフレンズ』(通称けもフレ)のオープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」。アニメを貫く世界観の核がこの一曲に凝縮されているんですね。音楽界を縦横無尽に駆け巡る充実の注釈にも注目です。

  • 連載

    「絶対猫から動かない」

    新井素子

    著者より

    群像劇を描いてみたかったんです。という訳で、同じ事件に巻き込まれた(地下鉄が地震で止まっちゃった時、“何か”が起こって世界が揺らいだ)四人の登場人物がおりまして、じっくり描きたかったもんで、今までは、この四人、まったく無関係に勝手なことをしておりました。でも、そろそろ、この四人が集結しだすフェーズにはいったみたい。今まで、派手な動きがなかった分、今後お話は動き出すと思います。読んでいただけると嬉しいです。

    文カド編集部より

    私にとって首都圏の鉄道網は複雑化の一途を辿っていて、普段乗らない路線の乗り換えでは恐る恐るしか歩けません。本作に登場する氷川稔は、市ヶ谷から練馬高野台へ向かう複雑な乗り換えを避けたために、思いもよらない状況に陥って――。誰もが迷い込んでしまいそうな不思議な世界をご堪能ください。

  • 連載

    「警視庁特殊捜査班 SECRET MISSION

    富樫倫太郎

    文カド編集部より

    警察組織の優秀な変人たちが集う「警視庁特殊捜査班 SECRET MISSION」、通称SM班。一筋縄ではいかないメンバーばかりが集うSM班は、結成初日から個性がぶつかり合っていて――。さっそく振られた事件をどう解決するのか?
    キャラ濃度120%でお送りする好評連載、第二回です。

  • 連載

    「東京の子」

    藤井太洋

    文カド編集部より

    失踪したベトナム人コックのファムを追う仮部諫牟が辿り着いた、新しいシステムの大学「東京デュアル」。ファムが手にしていた書類が意味するものとは――。ビールは「333」、ベトナムの麺「フォー」や「ブン」、ベトナム風お好み焼きの「バインセオ」、ベトナム風ぜんざいの「チェー」――作中に登場する〈724〉のベトナム料理がなんとも美味しそうに思えます。

  • 連載

    「三世代探偵団 次の扉に棲む死神」

    赤川次郎

    文カド編集部より

    殺人や変死、傷害と事件が相次ぐ有里の周囲。興津山学園に転入してきたエリは有里に、父親の秘密を打ち明ける。父親として娘を大切に思う永田ですが、どうやら裏社会への係わりは深刻なもののようで――。事件の全体像に迫る、いよいよクライマックス間近です。

  • 連載

    「出張! 本屋でんすけにゃわら版」

    でんすけのかいぬし

    文カド編集部より

    ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。水がひかれ、田植えが終えられた田んぼに響く鳴き声は――そう、カエル!
    今回は『世界のキレイでかわいいカエル〜Frogs〜』をご紹介! ケロケロッ。

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