最新号2017年2月号 1/10配信

下村敦史のサバイバル・アクション「サハラの薔薇」スタート!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/新井素子/岩城けい/川瀬七緒/今野敏/坂木司/下村敦史/鈴木光司/でんすけのかいぬし/中山七里/二村ヒトシ/はらだみずき/堀埜浩二/夢枕獏

念願だったエジプトでの発掘調査。しかし、石棺から出てきたのは、死後数ヶ月の遺体。そして謎の暗殺者――考古学者・峰のサバイバルが始まった。今もっとも期待されるエンタメ作家がおくる新連載。下村敦史「サハラの薔薇」。
午後の西武線内で起こった小さなトラブルが、平和な日常に裂け目を入れてゆく。新井素子「絶対猫から動かない」。
そもそも恋とは何なのか。恋が愛に変わる瞬間とは?……少女マンガの根源に迫る。二村ヒトシ「AV監督にとって少女マンガとは何か」。
ストリートの大先輩にして気鋭の評論家が案内する新しい音楽の世界。堀埜浩二「このアニソンを聴け!」。今回はあの神アニメ『響け!ユーフォニアム』の楽曲を徹底解析する。
偏屈老テーラーが作り出す世にも美しいコルセットが、田舎町に革命を起こす!?川瀬七緒「テーラー伊三郎」。

文芸カドカワとは?

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ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 新連載

    「サハラの薔薇」

    下村敦史

    著者より

    国籍も人種も違う訳ありの登場人物達が砂漠を舞台に協力し、騙し、裏切り、葛藤するうち、各々の〝秘密〝が明らかになっていく――そんなサバイバルサスペンスです。僕が印象に残っている海外の脚本家の言葉――『ドラマとは劇的葛藤である』――を口にした時、「某有名海外ドラマのように、主人公が毎話毎話、色んな究極の選択を強いられるサスペンスはどうですか!」と熱く語った担当さんの提案から生まれた物語です。お楽しみいただければ!

    文カド編集部より

    「サハラの薔薇」では、主人公が生き残りを賭けて毎回大きな選択をします。いまこのときのその決意が、どんな明日を引き寄せるのか(あるいは明日は来ないのか)、それは最高のエンタメであると同時に、我々自身が人生で絶え間なく行っていることでもあり――彼のサバイバルはまったくひとごとじゃないのです。ご一緒に毎回手に汗握りつつ、作品世界を旅してゆこうではありませんか。

  • 読み切り

    「鶏小説」

    坂木司

    著者より

     鶏肉が他の肉と違うのは、やはり羽があるからではないでしょうか。その肉は、羽ばたくための筋肉。味は、遠くに爬虫類の記憶を残したあっさりめ。というわけで、今回は直球な青春ものを料理してみました。彼らの羽ばたく音が聞こえたら幸いです。
     余談ですが、書いているうちに『皆殺しレクイエム』が読みたくなってきて困ってしまいました。ちなみに私、酉年です。

    文カド編集部より

    鶏といえば手羽。誰がなんと言おうと手羽。一見愛想なく骨ばっかりなのに、噛むとじゅわーっとしみ出てくる脂と肉汁がなんというか、青春、な感じです。(←個人の感想です)前回、状況に流されまくって鬱々としていた主人公ですが、後編でいいとこ見せられるのか。乞うご期待です。コケー!

  • 連載

    「このアニソンを聴け!」

    堀埜浩二

    著者より

    連載第2回目は、ちょっとした社会現象にもなったアニメ「響け!ユーフォニアム」の楽曲を中心に、京都アニメーションの音楽世界を旅します。アニソン歌手と声優ユニットの歌唱がどのように異なるか、それぞれがいかなる役割を担っているのか、新世代の天才作家であるZAQの存在、アイドルやアニソンにおける転調構造など、アニソンにあまり興味のない音楽ファンの方にこそ、お読みいただきたい内容としました。オープンマインドで、どうぞお読み&お聴きください。

    文カド編集部より

    担当個人の感想で恐縮ですが、先月始まったこの連載がお得すぎる件について。自分の好きな音楽や、気になった音楽の「現在地と未来」が知りたい、という欲望にこれほど応えてくれる文章はかつてなかったのです。この連載に登場する楽曲を片っ端から聴いているだけで、自分の音楽地図がぐわんと広がって、相当遠いところまで行ける予感がしています。みなさんもご一緒に旅してゆきませんか。

  • 連載

    「笑えシャイロック」

    中山七里

    著者より

    執筆する際、一切取材はしないし資料も読まないが、書いている薀蓄やあるある話に間違いは少ないはずだ。特に今回の〈新興宗教と銀行の関係〉については身に覚えのある御仁も多いだろうと思う。そういう意味で、書いている本人が一番はらはらしている小説である。
    高みの見物をするつもりでお楽しみください。

    文カド編集部より

    前回、悪戦苦闘しながらもどうにか勝ちを拾った結城くん。しかし、「山賀案件」の試練はまだまだ続きます。というより今回、これまででいちばんの難敵かも……理屈も説得も通じない相手に結城くんはどう戦うのか。腹に一物ありそうな女性上司はちょっとは助けてくれるのか。そして山賀を殺した犯人の手がかりは……? 高みの見物どころじゃない展開が目白押しです。

  • 連載

    「AV監督にとって少女マンガとは何か」

    二村ヒトシ

    文カド編集部より

    吉野朔実さんの『少年は荒野をめざす』は、だらだらと続いた青春にとどめをさしたマンガでした。あのときの衝撃がなんであったのか長い間解明できずにいたのですが、今回二村ヒトシさんの読み解きで、すべてが明らかになりました。唯一無二の「半身」、いまの自分とは違う「本当の自分」、そして恋、ありとあらゆる青春の、もしくは青春的な幻想の正体がみえてくる後編。決してお読みのがしなきよう。

  • 連載

    「絶対猫から動かない」

    新井素子

    文カド編集部より

    大人ってもっとこう、違うものだと思っていませんでしたか。子供の自分とはぜんぜん違った、落ち着いていてスタイリッシュで完成された存在。だけど、なってみると……全然そんなんじゃないんですよね……でも困ったことに、それでも人生は否応なく続くんですよね……とか詮無いことを考えてしまうような、平和な「はずの」午後、ふいに止まった地下鉄。動き始めた「ある存在」。大人になりきれない、いい年の大人たちの、普通の日常が少しずつ侵食されてゆきます。

  • 連載

    「名もなき風たちサッカーボーイズU17

    はらだみずき

    文カド編集部より

    夢は、その端に手が届いた瞬間に、現実の苦しさとセットになります。手放してしまうんじゃないかという恐怖、もっともっとという焦り、そして、こんなはずじゃなかったという失望――その中で投げやりになりかけている上崎、迷いながらも夢に向き合い続けようとする遼介、少年たちの戦いはそれぞれの心の中にも――大切な分岐点の回です。

  • 連載

    「ジャパン・トリップ」

    岩城けい

    文カド編集部より

    京都観光にやってきたオーストラリアの小学生たち。旅行中最大に楽しみなイベント、のはずが、なんだか不機嫌な子がひとり。誰よりも日本語を勉強している頑張り屋のハイリーです。「こんなにきれいなのに、こんなにたのしくないんだってば……! ねえ、どうしてよ……!」ほんとに、どうしてだろうね。人と人がわかり合うことの不可能性と可能性にせまる物語、いよいよ佳境です。

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