最新号2017年4月号 3/10配信

『君の膵臓をたべたい』の住野よる、連載スタート!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/新井素子/岩城けい/今野敏/坂木司/下村敦史/住野よる/鈴木光司/でんすけのかいぬし/中山七里/二村ヒトシ/はらだみずき/藤井太洋/堀埜浩二/夢枕獏

誰とも距離をとっていた僕の心にずかずかと入り込んできた彼女――『君の膵臓をたべたい』の著者がおくる、みずみずしくも危うい青春小説の開幕! 住野よる「青くて痛くて脆い」。
オリンピック後の東京で逃亡者たちを追うランナー、仮部諫牟(カリベイサム)はかつて、ネットを席巻したパフォーマーだった。封印したはずの過去と現在の事件が交錯する――。藤井太洋「東京の子」。
残虐描写が売りのマンガを連載する僕は、ある日編集部から呼び出されて……。坂木司「鶏小説」。
オーストラリアからやってきた小学生たちは何に出会い、何を得たのか? 鮮烈な感覚で描くニッポン見聞録、ついに完結。岩城けい「ジャパン・トリップ」。
ストリートの大先輩にして気鋭の評論家が案内する新しい音楽の世界。今回は巨星・大瀧詠一の描いた音楽地図を辿りながら、昨年の話題作『くまみこ』のエンディングを解析。堀埜浩二「このアニソンを聴け!」。

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 新連載

    「青くて痛くて脆い」

    住野よる

    著者より

    文芸カドカワ読者の皆さま初めまして住野よると申します。この度、「青くて痛くて脆い」という長編を連載させていただくことになりました。愛称は「くてくて」でお願いします。カドカワさんでお仕事をすることだけじゃなく、長編を連載にするのも、作品にファンタジー要素をいれないのも、担当さんと打ち合わせで険悪なムードになったのも初めてで(今は仲良しです)、どきどきしています。皆さんの心に傷を残せる作品に出来るよう頑張ります。

    文カド編集部より

    『君の膵臓をたべたい』で鮮烈なデビューを飾った住野よるさんの新連載です! 大学という、大人一歩手前の時期ならではの切実な出会い、友情、執着、それゆえの強い「否定」の感情――手加減のない感情のドラマとともに語られるのは、主人公たちが青春時代の終わりに体験する、ひとつの冒険の記録です。いまだかつてない成長小説の始まりに、どうぞご期待ください。そして〆切をめぐり担当ちびっこ編集と住野さんは時折バチバチしているようですが、最終回までに絶交しませんように(祈)。

  • 読み切り

    「鶏小説」(前編)

    坂木司

    著者より

    鶏小説もそろそろフィナーレ。今回は、ネット発祥レシピとしては古典になるであろう『鳥ハム』を料理してみました。食べると「ハムじゃないじゃん」って毎回思うんですけど、おいしいから毎回忘れます。
    ハムと名がついているけどよくわからない料理を、級友と名がついているけどよくわからない関係の二人が作って食べます。そんなお話です。

    文カド編集部より

    料理のレシピって、一種の呪文じゃないでしょうか。当然主旨は「おいしくなあれ」なんですが、ときどきそれ以外のいろんな思いが混入している気がする。つくる人の屈託とか、望みとか、あと祈りみたいなもの。それが口から口へ、ネットからネットへ、そして料理になって作る手から味わう口へ、伝わってゆくのかもしれません……というようなことを思った今回でありました。

  • 連載 最終回

    「AV監督にとって少女マンガとは何か」

    二村ヒトシ

    著者より

    読むべき少女マンガはまだまだいっぱいあるんだけど、ひとまず最終回です。最後に『ガラスの仮面』と戦えて本当によかった。北島マヤって、まともな感情のない少女で、自我すらないように見える。空洞だから演技が天才的なんです。感情移入を絶した「私ではない者」が主人公であり、だから周辺のキャラクターとして造形されたはずの姫川亜弓や月影先生や“紫のバラのひと”が、次第に「われわれ」になっていく……、恐ろしいマンガでした。

    文カド編集部より

    連載フィナーレを飾るのは、なんと世紀をまたいで続く国民的大河ロマン! 昨年秋から、50巻にならんとする既刊の再読を繰り返す荒行(!)に挑み続けてきた二村さんが辿り着いた結論は!?……演じること、愛すること、なによりも生きることへの示唆に満ちた王道少女マンガの核心に迫ります。

  • 連載 最終回

    「ジャパン・トリップ」

    岩城けい

    著者より

    初めての連載を終えて、ほっとすると同時に寂しくも感じています。毎月、決まった分量をみなさまにお目にかけるというリズムに慣れるまで、しばらく時間がかかりましたが、書き込むたび、それまで見えなかった子どもたちの一面に気づかされて新鮮な気持ちになりました。
    7ヶ月の間、おつきあいくださり、ありがとうございました。

    文カド編集部より

    この作品を読む度、コミュニケーションの不可能性と可能性について考えさせられました。同じことばを使うからこそ、伝わらないこともあるし、ことばの障壁があるからこそ感じ取れる思いもある。そしてことばだけではなく仕草、まなざし、共有するその場の温度や匂いや時の流れすら、何かを伝え続けているのかもしれません。

  • 連載

    「東京の子」

    藤井太洋

    文カド編集部より

    外国人専門の追跡屋として街を駆ける仮部、今回はその過去が明かされます。体技を駆使したパフォーマー、「ナッツ・ゼロ」としてネットの話題を席巻した少年時代は、彼に何をもたらし、何を奪ったのか――そして仮部は、かつての自分と同じく、生き延びるための戦いに挑んでいる女性を追うことに。いよいよ目が離せないなポスト・オリンピック・ミステリ、第2話です。

  • 連載

    「このアニソンを聴け!」

    堀埜浩二

    文カド編集部より

    話題沸騰の新世代音楽評論、今回は昨年の話題作『くまみこ』のOPをフィーチャーしています。あの星野源も感服したという、ジャパニーズポップス&アニソンの幸福なハイブリッドを徹底解析。さらにはももクロ-吉幾三-大滝詠一と「アニ聴け」の音楽地図は今月も融通無碍に拡がってゆくのです。

  • 連載

    「笑えシャイロック」

    中山七里

    文カド編集部より

    アートは存在だけで充分素晴らしいものですが、それが世に拡がるということは、もれなく換金性がついてくることでもあります。早い話が「いったいナンボで売れるねん」の世界。そうなると我らが修行中のシャイロック、結城くんの出番です。かつて与党の幹事長を務めた政治家が担保にしたのは、100号キャンバスを埋め尽くす抽象画、現在の市場価値は疑問符つき――さてこの案件、落としどころはあるのか?!

  • 連載

    「本屋でんすけにゃわら版」

    でんすけのかいぬし

    文カド編集部より

    現役バリバリの書店員であるでんすけのかいぬしさんは、昨年話題になった「はじめての海外文学フェア」仕掛け人でもあります。今回は、その現場で出会った“グラフィックノベル”をご紹介。美麗なカラーイラストでおおくりする、見るブックレビュー、今回も素敵です♪

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