最新号2017年1月号 12/10配信

有栖川有栖の火村シリーズ長篇、ついに犯人が明らかに!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/新井素子/有栖川有栖/岩城けい/川瀬七緒/今野敏/坂木司/佐藤亜紀/鈴木光司/でんすけのかいぬし/中山七里/二村ヒトシ/法月綸太郎/はらだみずき/細田守&浅井蓮次/堀埜浩二/夢枕獏

数十年前に洞窟で起こった事故。忘れられていたいくつもの死。時を越えてふたたび蠢きだしたものが、あたしたちの日常を浸食してゆく――日本SF界永遠のスターがおくる大人の冒険成長小説。新井素子「絶対猫から動かない」。
火村の「狩り」はクライマックスを迎える。容赦ない論理の矢が射貫くのは、はたして誰なのか? 有栖川有栖「狩人の悪夢」。
戦争はようやく終わろうとしているが、エディは薬と絶望でゆるやかに自分を壊してゆく。そんなある日、かかってきた一本の電話――佐藤亜紀「スウィングしなけりゃ意味がない」。
新本格の旗手がおくる名作短篇トリビュートシリーズが登場! 法月綸太郎「続・夢判断」。
ストリートの大先輩にして気鋭の評論家が案内する新しい音楽の世界。堀埜浩二「このアニソンを聴け!」。

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 新連載

    「絶対猫から動かない」

    新井素子

    著者より

    五十代冒険物語、です。(六十一もひとりいるけど。)とっくに成熟してなきゃいけない年なのに、心だけはまだ若い、いや、若いって思っているのは、多分本人達だけ、若いというより成熟未満。なのに肉体だけはすでに成熟通り越し、あら、そこに転がっているのは“老化”じゃありませんかっていう五十代男女の冒険群像劇。でも……年が年だから、腰痛いし、老眼だし、すぐ疲れるし……。さて、どうなりますことか。

    文カド編集部より

    「絶対猫から動かない」なんていいタイトルなんだ。その意味するところはおいおいわかってくるとして……担当は数十年来の新井素子さんファンです。どのくらいファンかというと、“新井さんの書く人物だったら言いそうなこと”を常に思考の最優先フォルダにおいているくらいです。そんな担当のフェイバリット作品『いつか猫になる日まで』(大名作)から幾星霜。再び猫のついたタイトルの小説が書かれることの喜びよ! と思うわけです。個人的なことばっかですみませんが、絶対面白いことは保証いたしますので、ご愛読のほどよろしくお願いいたします!

  • 連載-最終回

    「狩人の悪夢」

    有栖川有栖

    著者より

    とうとう最終回です。
    怒涛の勢いの解決編にしたい、充分に引き絞られた矢が弓から放たれるようなイメージにしよう、と集中して書き上げました。
    緊迫感が読者の皆様に伝わればいいな、と希っています。

    文カド編集部より

    9ヶ月にわたりミステリ作家・アリスによってレポートされてきた犯罪学者・火村英生最新の事件もいよいよクライマックスを迎えました。火村の「狩り」はどこへ向かうのか。切り取られた手首の理由は? 若くして世を去った作家秘書・母恋信也に纏わる秘密は事件にどう関わっているのか? そしてそして、気になる犯人は!? すべての疑問にいま、火村准教授が答えようとしています。絶対に読み逃せない最終回!

  • 新連載

    「このアニソンを聴け!」

    堀埜浩二

    著者より

    小説誌、しかも名だたる作家の皆さんと同列に並ぶことに違和を感じつつ、挑まれた勝負はいつでも受ける!との揺るぎなきスピリットのもと、アニメ楽曲の紹介コラムを始めることになりました。ただいまの世界の音楽界においては、日本のアイドルとアニメの分野にこそ「真に創造的な試み」が散見できる、と私は考えています(ちょっとだけジャズ&ファンク周辺も)。「聴き手のダイナミズム」を全面的に発動してオラオラと書き進めますので、オープンマインドで共に楽しみましょう。よろしくお願いしマッスル!

    文カド編集部より

    2016年初夏に刊行された異色の楽曲レビュー本『ももクロを聴け!』。溢れるももクロと音楽への愛、現代思想からコミックまでを網羅する分厚い教養と自由な発想であっという間に話題の本となったこの本の著者、堀埜浩二さんが文芸カドカワにいち早く登場。今回のお題はアニソンです。アニメを見るひとも見ないひとも、ひょっとしたらアニソンなんて聴く気はないね、と思っているひとも、読めば一発でトリコになる堀埜流音楽案内の始まりです!

  • 連載

    「AV監督にとって少女マンガとは何か」

    二村ヒトシ

    著者より

    吉野朔実が描いてるんだから「荒野っぽい困難をあえて引き受ける少年にあこがれ、その背中を追いかける少女の物語」みたいな恋愛を賞揚するマンガのわけがなかった。
    恋が相手に幻想を抱くことだとすると、あらゆる恋は荒野である。恋をする人は、じつは目の前の人を愛しているのではなくて、自分の中の「さみしさ」に引っぱられているだけなのだ、という話でした。クリスマスには、みんなで『少年は荒野をめざす』を読みましょう!

    文カド編集部より

    昨年逝去された吉野朔実さん。早すぎる、と申し上げるほかないのですけれど、彼女の作品群は少女マンガ史の美しく屹立した「特異点」として長く愛読されています。では、はたして吉野作品のなにが特別なのか。世界有数の恋を扱うエンタテインメントであるところの少女マンガを表現の場として選んだ吉野さんが遺した、ある意味で最大の反・恋愛エンタテインメントを二村さんが読み解きます。

  • 連載

    「テーラー伊三郎」

    川瀬七緒

    文カド編集部より

    空気を読んで、和を大切にして、人にも自分にも優しくあたたかく――そんな日本的美徳とは対極の存在、我らが伊三郎の毒舌と針さばきは今日も冴えまくっております。地獄の獣のごとく魔改造されたミシンと、挙動不審な屈託少年アクアを従え、伊三郎はどんな「革命」を巻き起こしてゆくのか。今月も目が離せません。

  • 読み切り

    「続・夢判断」

    法月綸太郎

    文カド編集部より

    乱歩の「赤い部屋」ウールリッチの「一滴の血」と、名作ミステリ短篇トリビュートを書き続けてきた法月綸太郎さんが文芸カドカワに初登場です。今回のお題はちょっと趣向を変えてジョン・コリアの「夢判断」――“奇妙な味”短篇の名品に、新本格の名手はどう挑んだか? あっと驚くラストはぜひご自身の眼で確かめてください。

  • 連載

    「鶏小説」

    坂木司

    文カド編集部より

    鶏といえば手羽。誰がなんと言おうと手羽。骨ばっかで食べるところないじゃん、と今回の主人公は怒っておりますが、皮と骨の間にひそんだおいしいところを探しあて噛みしめる行為こそが鶏喰いの醍醐味、大人への第一歩なのです(←個人の偏見です)。そんなわけで子供には苦労していただきましょう、というお話です。コケー!

  • 連載-最終回

    「スウィングしなけりゃ意味がない」

    佐藤亜紀

    文カド編集部より

    ナチス体制下の生活を描いた作品も、第二次世界大戦中の青春を主題とした作品も星の数ほどありますが、こんなにもみずみずしく、残酷でありながら美しい物語はかつてなかったと思います。右から左に大金を動かし、敵性音楽のジャズにまみれ、まぎれもない成功者として戦時下を生き延びつつも、確実に自らを壊しつつあるエディ。終戦が彼にもたらしたものは――?

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