最新号2016年9月号 8/10配信

米澤穂信〈古典部〉シリーズ新作登場!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/有栖川有栖/五十嵐貴久/今村夏子/歌野晶午/佐藤亜紀/鈴木光司/田中圭一/でんすけのかいぬし/二村ヒトシ/はらだみずき/細田守&浅井蓮次/夢枕獏/米澤穂信

夏の夜、奉太郎にひとつの謎が持ち込まれた--〈古典部〉シリーズ新作!米澤穂信「箱の中の欠落」。
「こちらあみ子」で読書界に衝撃を呼んだ新鋭が登場!今村夏子「父と私の桜尾通り商店街」。
人気ホラー作家の別宅で起こった殺人事件。火村の捜査は!?有栖川有栖「狩人の悪夢」。
スタープレイヤーだが反則常習の噂があるチームメイトに、リョウは?はらだみずき「名もなき風たち サッカーボーイズU17」。
人気脚本家・一色伸幸登場!田中圭一「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」。
少女マンガの聖典「綿の国星」を2回にわたって解析。二村ヒトシ「AV監督にとって少女マンガとは何か」。
禁断の江戸川乱歩トリビュート連作。大好きだった夫はなぜ、変わってしまったのか?歌野晶午「人でなしの恋からはじまる物語」。

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 読み切り

    「箱の中の欠落」

    米澤穂信

    著者より

    今回の短編を書くにあたって手順の参考とするため、私が高校生だった時に選挙管理委員会にいた友人に久しぶりに連絡して教えを乞うたところ、彼はいま選挙管理委員会にいるとわかりました。ずいぶん思わぬことでした。

    文カド編集部より

    お待たせしました! 大人気〈古典部〉シリーズ新作の登場です! 奉太郎と里志が夏の夜、長い散歩をしながら生徒会選挙中に起きたある事件の謎を解きます。おなじみの切れ味鋭い推理と心地いいやりとり、そんな中、彼らがそれぞれに思うことは――? 誰もが胸の奥に持っている、忘れられない夜の記憶を呼び起こす名篇です。

  • 読み切り

    「父と私の桜尾通り商店街」

    今村夏子

    著者より

    商店街のある町で10年暮らしました。商店街での買い物に会話はつきものです。個性的な店主とのやりとりが苦手で、わざわざ遠回りをしてスーパーで買い物を済ませることもありました。この物語は、商店街のある町から、ない町に引っ越しをして、間もない頃に書きました。離れてみると、商店街の良いところばかりが思い出されます。

    文カド編集部より

    初めて今村さんの「こちらあみ子」を読んだときの衝撃が忘れられません。みずみずしさと残酷、世界の混沌と豊かさ――それらの魅力=魔力は今回の作品でも健在、いや、さらに強度を増して迫ってきます。小説の圧倒的な生命力に翻弄される快楽を、是非味わってください。

  • 連載コミック

    「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~

    田中圭一

    著者より

    ボクがうつ病を自覚して心療内科にかかり始めたころ、一色さんの著書『うつから帰って参りました』と出会い、興味深く読ませていただきました。あの当時まだうつ病に罹って脱出した人の手記は少なく、ボク自身、トンネルからの脱出など信じられなかったために、とても衝撃的でした。今にして思えば、この「うつヌケ」を描く原点になった本だったと思います。そんな一色さんへのインタビューはとても鮮烈でした。脚本家ならではの強く訴えかける言葉の数々。「うつは心の風邪じゃない。うつは心のガンだ。」このひとことだけでも、一色さんの強い思いが聞こえてきます。

    文カド編集部より

    「うつは心の風邪」という言葉は、多くの人を楽にしてきたと同時に、うつという事態の深刻さを伝わりにくくさせてしまった側面がある――ということを、今回一色伸幸さんのお話を伺って初めて認識しました。みんなもっと自分の心を「おおごと」に考えていいんじゃないんだろうか。そんな気づきを与えてくださった一色さんは、あくまでも洒脱で素敵な佇まいの男性でした。

  • 連載

    「スウィングしなけりゃ意味がない」

    佐藤亜紀

    著者より

    スウィング狂いの青少年はどこにでもいた。ケルンではライン川にボートを浮かべて蓄音機でレコードを掛け、警察が来るとエンジンを掛けて逃走する連中がいたし、ウィーンの「シュルルス」と呼ばれる愛好家は、古着を仕立て直して着込み、公園に屯した。ただし容赦ない摘発の事例はほぼハンブルクに限られる。どうも振舞いが甚だ傍若無人で、しかも市のゲシュタポのトップが異様に熱心だった為らしい。同市から収容所に送られたのは総計で約七十人、うち四十人が生き延びた。

    文カド編集部より

    〈戦争時計はもう耳元でちくたく鳴っている〉そんな中、エディの日常にも変化が現れます。いたって便利で快適なパートナーだったアディ、彼女の様子がなんだかおかしい。見守るエディの気持ちも、不穏に揺さぶられずにはいられない。愛してなんかいないはずなのに――分岐点に立つスウィンガーズの危うい日々を描いた第6回です。どうするんだ、エディ?

  • 連載

    「狩人の悪夢」

    有栖川有栖

    文カド編集部より

    ついに事件現場に火村准教授が降臨! 地を這うような周辺情報の積み重ね、その向こうに火村は何を見ているのか? ひょっとして、彼しか気づいていない真実は既に――!? 一語も読み落とせない展開が始まっています。そして謎多きホラー作家、白布施と火村がついに邂逅! この出会いからどんな化学反応が起こるのでしょうか。

  • 連載

    「名もなき風たち
    サッカーボーイズU17

    はらだみずき

    文カド編集部より

    2年生になってもうまく自分の居場所を見つけられない遼介。屈託を抱えながら、それでも前に進もうとあがく彼の姿は、いまを生きる私たち皆の鏡像でもあります。がんばれ遼介、がんばってくれ――大人達も、自分のグラウンドで走り続けているから。いつか「流れを変える」ことができる日を信じて。

  • 連載

    「AV監督にとって少女マンガとは何か」

    二村ヒトシ

    文カド編集部より

    少女マンガの聖典『綿の国星』篇も後編に入り、いよいよ、チビ猫の謎が明かされます。そもそもこの作品における「猫」とは何であるか。読み解く二村さんの筆は神がかり的な冴えを見せます。そして感動のラスト。作品を愛するってどんなことなのか、という読み手側の秘密にも迫る、神回と書いてクライマックス回です。必読!

  • 連載

    「出張! 本屋でんすけにゃわら版」

    文カド編集部より

    今回、でんすけのかいぬしさんから届いた原稿を見て、うわあ♪っとなりました。ポケモンGOでズリの実を食べさせられたコダックみたいに、ポーッとなって舞い上がり、ひたすら多幸感に浸る。こんな書評いままでみたことない。今月も一見に如かずのにゃわら版、お題は、世界の不思議言語を集めた絵本です。

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