最新号2016年6月号 5/10配信

“火村英生の推理”最新長編連載中&北村薫読みきり登場!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/有栖川有栖/五十嵐貴久/歌野晶午/北村薫/佐藤亜紀/雫井脩介/鈴木光司/田中圭一/細田守&浅井蓮次/麻耶雄嵩/宮内悠介/夢枕獏

三大ミステリ読み切り掲載中!

恋するふたりだけの合い言葉は?…心にしみる日常の謎。北村薫「パトラッシュ」。
楽しい悪夢の世界をお送りする乱歩トリビュート短篇。歌野晶午「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」。
ライバルとして、ともに名探偵をめざす中2女子ふたり…麻耶雄嵩「夏の合宿殺人事件」(後編)。
いよいよ火村とアリスが登場!有栖川有栖「狩人の悪夢」。
小劇団の女優が殺された…祖母+母+娘、それぞれの活躍が始まる!赤川次郎「三世代探偵団 次の扉に棲む死神」。
未来の記憶を持つ男、リュウジに人類最大の謎が持ち込まれた--鈴木光司「ユビキタス」。
ステージは幕があく寸前、生物テロは実行直前、ナツキの選択は!? 宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」。
直木賞作家・熊谷達也が語るうつからの復活とは? 田中圭一「うつヌケ ~うつトンネルを抜けた人たち~」

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 読み切り

    「パトラッシュ」

    北村薫

    著者より

    心の関節が痛み筋肉が動きたがらない時、「疲れたよ」とすんなり言える相手がいたら、どんなに救われるでしょう。そういう相手は、積もった雪を踏んで現れる。胸元の小さな樽には、凍えた体にぽっと火を灯してくれるブランデーが少し。
    そして、その名を呼べば応えてくれるのです。「うぉんうぉん」と。

    文カド編集部より

    「元気でいてよ、R2-D2。」で自分が自分であることのせつなさを、「マスカット・グリーン」では何気ないひと言から日常が反転してゆくこわさを描いた北村薫さんですが、今回の短篇はまぎれもなく“スイート”なミステリです。名パティシェの手による極上のケーキ(大人のお菓子なので、ちょっぴりの苦みも含まれております)のように味わっていただければと思います。もちろん謎解きも本格!「うぉんうぉん」。

  • 読み切り前後編

    「夏の合宿殺人事件」(後編)

    麻耶雄嵩

    著者より

    ももとあおの女子高生探偵コンビの中学時代の話です。二人がコンビを組むきっかけとなる事件なので、捜査中はどちらが名探偵か相応しいか、二人でしのぎを削ることになります。とはいえ中学生なので、意地の張り合いもまだまだ可愛いもので。
    探偵に必要な素質は何か?
    二人はそれを備えているか?
    殺人事件を通して二人は試されるわけですが、さてどうなるんでしょうね。

    文カド編集部より

    「野性時代」誌でおなじみ、伊賀の女子高生探偵コンビのももとあおが編集部のラブコールに答えて登場。今回はちょっと趣向を変えて“ビギニング篇”となりました。あくまでもマイペースなももにイラっとしたりきゅんきゅんしたりするあお、かわいい……それはそれとして事件はとってもシリアス。果たして中学生の手に負えるのか? それは読んでのお楽しみ!

  • 読み切り

    「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」

    歌野晶午

    著者より

    昨年、野性時代誌より江戸川乱歩特集でのオマージュ短篇執筆の話をいただいた際、アイディアが三つ思い浮かんだ。二つを捨ててしまうのが惜しく、いっそのことさらにアイディアを出して、乱歩づくしの短篇集を作ってしまおうということになった。全七篇のうち、今回の作品は四番目のものである。本歌である「赤い部屋」の核心部分にふれているので、未読の方はご注意を。

    文カド編集部より

    スイート、きゅんきゅん(人死んでますが)、とお送りしているミステリ読み切りですが、これはうって変わって……!? 江戸川乱歩トリビュート短篇、今回はあの名作「赤い部屋」乱歩濃度極めて高く設定されつつ、いかにも歌野さんらしいシャープでブラックな仕上がりになっています。名手の手並みに踊らされる快感をぜひ、味わい尽くしてください!

  • 連載コミック

    「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~

    田中圭一

    著者より

    本当はうつ病なのに自覚がない・・・、今回はそんな「ステルスうつ」がテーマです。ボクも経験がありました。自分がうつ病であると自覚するまで何 年も「謎の不調」だと思っていました。あの時すでに自分はうつトンネルの渦中にいると気がついていたら、トンネル脱出が早まったと思います。今回 取材させていてだいた熊谷達也さんは、偶然トンネルに入らずにすんだだけで、この危険は誰にでもあるものだと思います。自分はうつではない と思っている人にも読んでいただきたいレポートです。

    文カド編集部より

    秋田のマタギを題材にした『邂逅の森』で山本周五郎賞・直木賞をダブル受賞し、現在も東北を舞台に「仙河海サーガ」を書き続ける熊谷達也さん。心身共にタフなイメージの熊谷さんにも、実はつらい日々がありました。うつによって天職と思っていた教師をやめ、作家として生まれ変わるまでの秘話を語っていただいております(田中さんの筆による熊谷さんの肖像、すごくかっこいい)。

  • 連載

    「スウィングしなけりゃ意味がない」

    佐藤亜紀

    文カド編集部より

    ヒトラーが政権を手にしていた当時のドイツにも当然ながら反抗的な若者というのはいたわけで、まして金持ちのボンボン達ともなれば、これはもうナチも手を焼く存在だったり。そんなエディと仲間たち――酒とジャズの日々に明け暮れる彼らにも、青春の陶酔と痛みを味わう季節がやってきます。かつてあの時間を経験した人も、いま渦中にいる人も、胸締め付けられずにはいられない第3回です。

  • 連載

    「狩人の悪夢」

    有栖川有栖

    文カド編集部より

    ついに今回は冒頭から我らが火村先生が登場! その立ち姿はさすがの千両役者っぷり(ちょっと妄想入ってます)です。もちろん作家アリスも本格始動。悪夢を売るホラー作家、白布施正都との出会いは、新たな事件の幕開けなのか?――第1回読んでないよー、とおっしゃる貴方、いまなら間に合いますよ!

  • 連載

    「蟲毒の城 月の船」

    夢枕獏

    文カド編集部より

    無類にかっこいいアクションを描かれる獏兄貴(最大級敬称)は同時に、怪談の名手でもあります。今回の冒頭で城から逃げてきた男が語るある夜のできごとは、平易なことばと詩のようなリズムで、するり、とこちらの心に入ってきます。気がつくとそのおそろしさにすっかり魅了されて、もう目が離せない。

  • 連載

    「あとは野となれ大和撫子」

    宮内悠介

    文カド編集部より

    あるときは吟遊詩人、そしてあるときはフリーの武器商人、そして実体は――最悪のバイオテロリストだったイーゴリ。よりによって各国の外交官が集う歌劇の上演当日に、わるい予感を覚えたナツキは!? そしてアイシャ率いる舞台のほうでもアクシデントが多発して――中央アジアガールズ冒険譚、ここからはずっとクライマックスです。

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