最新号2016年7月号 6/10配信

話題コミック「うつヌケ」に内田樹登場!

今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/有栖川有栖/五十嵐貴久/歌野晶午/坂木司/佐藤亜紀/雫井脩介/鈴木光司/田中圭一/細田守&浅井蓮次/宮内悠介/夢枕獏

火村英生シリーズ最新作・有栖川有栖「狩人の悪夢」。悪夢を売る作家、白布施の自宅に招かれたアリスは--?
話題沸騰コミックルポ。フランス哲学研究者にして武道家の内田樹が語る、うつ脱出の極意とは!? 田中圭一「うつヌケ ~うつトンネルを抜けた人たち~」。
ラグビー王国の誇りをかけて、国体出場をめざす女子チーム・岩手ブロッサム。結束は固まってきたけれど、チームの要・キッカーに抜擢された泉は皆から浮きまくりで……。五十嵐貴久「セブンズ!」。
禁断の江戸川乱歩トリビュート連作。雇われ探偵の私は道玄坂で奇妙な少年と出会った。歌野晶午「D坂D殺人事件始末」。
最悪のバイオテロを退けたナツキ、次なる試練は歌って踊る外交パフォーマンスだ! 宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」。
魂を揺るがすファミリーサスペンス、慟哭の最終回! 雫井脩介「望み」。

文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 連載

    「あとは野となれ大和撫子」

    宮内悠介

    著者より

    この日のために準備してきた、国をあげての舞台劇――のはずが、はじまりそうではじまらない!
    主役の衣裳はだめになるやら、そもそもナツキがやってこないやら。客席では各国の外務官僚が不機嫌そうに目を光らせ、近くのビルには暗殺者の影まで。次回最終回――「中央アジアはっちゃけ建国ガールズ奇譚」こと『あとは野となれ大和撫子』も、いよいよ佳境です!

    文カド編集部より

    あるときは吟遊詩人、そしてあるときはフリーの武器商人、そして実体は――最悪のバイオテロリストだったイーゴリ。よりによって各国の外交官が集う歌劇の上演当日に、わるい予感を覚えたナツキは!? そしてアイシャ率いる舞台のほうでもアクシデントが多発して――中央アジアガールズ冒険譚、ここからはずっとクライマックスです。

  • 連載

    「望み」(最終回)

    雫井脩介

    著者より

    家族を扱った話はいろいろ書いてきましたが、「望み」は今までになかった書き味の作品でした。一登や貴代美の心を覗くと、それらはそれぞれ孤独の瀬戸際に置かれていました。その揺れ動きをじっと見つめ、一文一文に起こして書きとめていく作業は決して楽ではなく、どうしてこんな話に手をつけてしまったのだろうと思ったりもしました。書き切ることだけが登場人物たちへの誠意だと思い、何とか最後までたどり着いた次第です。

    文カド編集部より

    家族ってなんだろう。家族愛ってどういうことだろう。
    編集者一同も毎月、自分に問いかけながら読んできた作品です。石川家の事件の終わりを、是非ご一緒に見届けてください。

  • 連載

    「狩人の悪夢」

    有栖川有栖

    著者より

    物語の舞台は京都府亀岡へ。登場人物たちがかなり出揃ってきましたが、さて、どんな事件が起こるのでしょうか? アリスは変なものを見てしまいます。
    火村英生はウォームアップを開始し、いつでも〈フィールド〉に飛び出せる状態になりました。「早く俺を出せ」と訴えるような目をしています。
    おそらく、遠からぬうちに准教授が犯行現場に立つのでは……?

    文カド編集部より

    ……と、有栖川さんからめちゃくちゃテンションの上がる予告が! ひゃっほー!!!
    悪夢を物語る作家、白布施が住まう屋敷「夢守荘」に招待されたアリスは、同行する白布施の担当編集者からある依頼を受けます。どうやらただの気楽なご招待とは様子が違ってきた模様。そんなアリスが現地で見たものは???

  • 連載コミック

    「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~

    田中圭一

    著者より

    体とは、脳の指令を受けて動く器具だと思っている人も多いはずです。しかし、今回の取材でわかったのは、体だって意思を持っているし意外と饒舌だということ。うつは脳や心が引き起こすものだとしたら、そうなる前に体が発する警告や、そうなった時に体がうったえてくる言葉に、私たちは気づくべきなのです。脳と身体が同格であり、人は時として、身体の声を聞き脳を休ませる必要がある。これを教えてくださった内田さん、本当にありがとうございました。

    文カド編集部より

    内田樹先生の著作『私の身体は頭がいい』。刊行当時、目からウロコが落ちすぎてどうしよう、と思ったくらいの衝撃を受けた本ですが、今回のお話はまさにその「実体験篇」でした。内容もたいへんためになるのですが、内田身体論を田中さんがどのように漫画文法で読み取ったか、もたいへん興味深い回です。

  • 連載

    「セブンズ!」

    五十嵐貴久

    文カド編集部より

    できればラクに暮らしたい。努力なんかしたくない。まして痛い思いなんかまっぴらだ。
    ――誰だってそう思って生きている、はずなんだけど、それでも何かに飛び込んでしまうことがある。たとえ苦しくてつらくて時々痛い思いもして、そのうえ周り中から冷たくされたとしても、自分の内なる声に従って進むしか、ない。主人公・泉はいまそんなシーズンの中にいます。彼女の戦いはまだ、始まったばかり。

  • 読み切り前後編

    「鶏小説 地鶏のひよこ」

    坂木司

    文カド編集部より

    「息子のことがあまり好きになれないんですよ――」言った……言っちゃった!
    でも、そういうことってありますよね。実の親子だからって、自動的に気が合うわけじゃない。でも親子であることは取り消せない。この難問に、坂木さんは小説でどう答えを出すのか? サスペンス以上に手に汗握る後編です。

  • 連載

    「ユビキタス」

    鈴木光司

    文カド編集部より

    現実に存在する「ヴォイニッチ手稿」。どの言語でもない文章と色鮮やかな植物や人間の絵で構成され、謎に満ちていながらどこかピースフルなこの文書(今号に転載されています)にリュウジは挑みます。それは転生者である自身の孤独を埋める作業でもあって――心躍る知の冒険は、はたしてどこへ辿り着くのか。そしてあの女性は???

  • 連載

    「猫たちの色メガネ」

    浅生鴨

    文カド編集部より

    猫を見ているとたまに不思議な気持ちになります。うしろあしで背中を掻く仕草とか、むやみにふかふかした腹とか、とくに用もなくぴんと上げられた尻尾とか、すべてに意味があるような気がするけど、我々には絶対わからない。ひょっとしてこいつらは違う星の住人なんじゃないだろうか、いや、ここは猫の星で、我々はたまたま通りがかっているだけかも……とか。とか。全然作品の紹介じゃないですが、今月も猫は謎とともに。

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