最新号2019年4月号 3/10配信

『スウィングしなけりゃ意味がない』を超える、歴史エンタテインメントの白眉――佐藤亜紀「黄金列車」連載開始!

【今月の執筆陣】赤川次郎/朝比奈あすか/新井素子/いとうせいこう×みうらじゅん/井上純一/乾 ルカ/加藤実秋/今野 敏/佐藤亜紀/須賀しのぶ/大門剛明/でんすけのかいぬし/深緑野分/藤井太洋/三羽省吾/夢枕 獏

新連載

ハンガリー政府がユダヤ人から没収した財産の行方は――「黄金列車」佐藤亜紀

読み切り

連続テレビドラマ化で話題のシリーズが本誌初登場!――「メゾン・ド・ポリス 誘拐犯は宇宙人!? 不思議少年&おじさん軍団」加藤実秋/「泣かない子ども」朝比奈あすか

好評コミック&エッセイ

いとうせいこう×みうらじゅん/井上純一/今野 敏


文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • 黄金列車 新連載

     黄金列車

    佐藤亜紀

    著者より

    二十歳で訳もわからず戦争に駆り出された挙句国家が崩壊するのを見て、その後なんとか気を取り直して職を持ち家庭を持ちして生きていたら、四十五にしてまた国家が崩壊する、という経験を想像してみてほしい。二十世紀直前にヨーロッパの一部地域で生まれた世代はそういう経験をしたことになるが、二十歳の兵士としての彼らが描かれることはあっても、四十五の大人としての彼らは、フィクションにおいては後景に退きがちだ。この小説は、彼らの経験を一繋がりに眺めることはできないものか――という試みでもある。

    文カド編集部より

    第二次世界大戦期のドイツで生きる青年たちを描いた「スウィングしなけりゃ意味がない」が連載されて2年。同時期のハンガリーで、ユダヤ人の没収財産を列車に乗せて国外に運び出すよう命じられた財務省職員・バログの物語をお届けできることになりました。金品に家財道具、結婚指輪まで、身包みを剥ぐようにして集められた”国有財産”。この作品がみなさんに読まれることで、暴力によってばらばらにされた人間の営みが、再び結び直されるよう祈ります。


  • メゾン・ド・ポリス 特別掲載

     メゾン・ド・ポリス 誘拐犯は宇宙人!? 不思議少年&おじさん軍団

    加藤実秋

    著者より

    「若者だけじゃなく、おじさんだってまだまだ成長できる」
    ただ、そんなメッセージを伝えたくて、この作品を書きました。それがまさかシリーズ化され、高畑充希さん、西島秀俊さんほかの豪華キャストでドラマ化までされるとは……。
    掲載作も収録のシリーズ第4弾では、元捜査一課のエース・夏目惣一郎の生い立ちが明らかになります。シェアハウスのおじさん軍団と、新人刑事・ひよりの活躍をお楽しみ下さい!

    文カド編集部より

    テレビドラマ化でも話題の人気シリーズが二か月連続で「文芸カドカワ」に登場です! 思わずクスリとさせられるおじさん軍団の掛け合いと、熟練の技を活かした見事な推理とが魅力の本シリーズですが、数々の捜査を経て深まってきた主人公のひよりとおじさんたちとの絆にも注目です。「メゾン」が初めての方も、今作を読めば、おじさんたちの虜になること間違いなし! ぜひお楽しみください。


  • 泣かない子ども 特別掲載

     泣かない子ども

    朝比奈あすか

    著者より

    およそ作家が主人公に選ばない立ち位置の子を、主人公にすると決めました。女王様でも優等生でもなく、不良でもいじめられっ子でもなく、一匹狼でもない恋もしていない。更に言えば、善良でも素直でもない女の子。よく、脇役にいそうな……。そんな彼女の心の風景と、視線の先を、ひとつひとつ言葉にしたら、彼女は決して脇役ではなかったことが私にもわかりました。どこにでもいそうな少女の、彼女だけの物語を読んでください。

    文カド編集部より

    1月号にひきつづき朝比奈あすかさんの登場です。前作の主人公の陽太と同じクラスの女の子を主人公に、今回も小学生の心の機微を掬い取る物語を紡いでくださいました。クラスの中心女子の「親友」ポジションで、家庭は少し機能不全気味、どこに居てもセンターではないような子。彼女がある種「大人になる瞬間」を描きます。そのシーンを読んだときは胸がたいそう震えました。ぜひ彼女の未来に思いを馳せていただけたら嬉しいです。


  • 無実の罪 連載中

     無実の罪

    大門剛明

    著者より

    人はこれが正しいと思うと、その方向にのめり込んで他の可能性が見えなくなっていくことがあります。それは警察であっても弁護士であっても同じことでしょう。死刑囚・宮原の無実を信じる藤嶋は、凶器の指紋が誰かによって故意に付けられたのではと調査を開始しますが、暗礁に乗り上げます。一方、安野が導き出した思わぬ答えとは? 指紋という絶対的な証拠を意外な方向から切り崩していく第3話。どうぞお楽しみください。

    文カド編集部より

    気鋭によるリーガル・ミステリは早くも第3回。死刑確定囚から手紙が届き、そのえん罪の可能性を追求するという、緊迫のストーリーが展開されています。死刑判決は本当にえん罪なのか、そして、“えん罪を晴らす”ことは事件関係者にどんな変化をもたらすのか――。“罪”に向き合うという普遍的なテーマに気鋭が真っ向から挑んだ、渾身の社会派ミステリ作品をぜひお楽しみください。


  • 荒城に白百合ありて 連載中

     荒城に白百合ありて

    須賀しのぶ

    薩摩藩の伊織が直面した難題は――。幕末を舞台に描く大河ロマンス!

  • 明日の僕に吹く風は 連載中

     明日の僕に吹く風は

    乾 ルカ

    叔父が病死し、島に戻ってきた有人を待っていたものは――。傷ついた少年の再生を描く、成長青春小説。

  • 第二開国 連載中

     第二開国

    藤井太洋

    ユリムンビーチの開発が地元を変えつつあることを、昇は実感する。リゾート施設の建設が国家を揺るがすポリティカル・フィクション!

  • この本を盗む者は 連載中

     この本を盗む者は

    深緑野分

    再び“ブック・カース”を発動させた深冬が目にした世界は――。“本にかけられた呪い”をめぐる冒険ファンタジー!

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