最新号2019年7月号 6/10配信

新・直木賞作家、真藤順丈ほか、一挙4作品の新連載スタート!

【今月の執筆陣】赤川次郎/新井素子/井上純一/今野 敏/佐藤亜紀/真藤順丈/須賀しのぶ/大門剛明/竹本健治/谷村志穂/でんすけのかいぬし/中山七里/似鳥 鶏/はらだ有彩/藤井太洋/増田俊也/三羽省吾/宮木あや子/夢枕 獏/渡辺 優

新連載

移民国家・日本を舞台に新・直木賞作家が放つ、壮大なミステリー――真藤順丈「ビヘイビア」/「校閲ガール」の宮木あや子が描く、新・お仕事小説!――宮木あや子「CAボーイ」/彼女を遠くから見守るのは、俺の役目。憧れと狂気が交錯する、青春物語――渡辺 優「きみがいた世界は完璧でした、が」/この世には「ダメ」じゃないのに「ダメっぽい」ことで溢れてる。知的検証エッセイ――はらだ有彩「ダメじゃないんじゃないんじゃない」

読み切り

「百鬼園事件帖」三上 延


文芸カドカワとは?

かっこいい嘘(フィクション)
胸おどる真実(リアル)を読もう――
大人のエンタテインメント小説誌!

ミステリ、サスペンス、SF、ホラーetc.
――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • ビヘイビア 新連載

     ビヘイビア

    真藤順丈

    著者より

    連載長編を始めるときはいつだって戦々恐々としてしまう。
    本作の取材のために都内をめぐっていて、ある壁画―グラフティ―に添えられた言葉が胸裡に焼きついた。『What if nothing exists and we are all in somebody's dream?(もしも何も存在していなくて、すべては誰かの夢だったらどうだろう?)』
    ウディ・アレンの言葉だそうです。これこそ僕の連載前の恐怖を表している。この小説は作中人物にそんな疑念を抱かせないほどの息吹を宿しているか? 精彩のある言葉を喋らせ、細部を生き生きと彫琢して、現実にも拮抗しうる物語の上を奔らせられているか?
    実際、起筆までこれほどに悩んで、二十ものプロットから取捨選択した小説は自作にない。これがベスト、というものを差しだせたと思う。担当編集のウィップラッシュにも耐えた渾身の現代小説に、お付き合いを頂ければ幸いです。

    文カド編集部より

    『宝島』の真藤順丈さん新連載です! 昨夏、とうに頂き済のプロットから進まず気を揉むなか飛び出した、別の作品に…という提案。挙げられたテーマは踏み込んだものでしたが、メールを受信した日曜午後、浅草でヘイトスピーチデモへのカウンターに立っていた私は、ある種の運命だと思いました。「人間の肯定的な力を信じるような作品に挑戦したい」という意気込みを灯火に。属性で括るということに抗い、どこまでも個人にフォーカスすることを忘れずに。真藤順丈が突きつける現代日本の姿を、あなたも目撃してください。


  • CAボーイ 新連載

     CAボーイ

    宮木あや子

    著者より

    新連載、読んでくださった皆様、取材をさせてくださった皆様、まことにありがとうございました。
    ところで先日、ヲタ活遠征中に友達とホテルでDVD鑑賞会をしていた深夜、腹が減ってルームサービスを頼みました。係の人がテーブルセッティングしてくれているあいだ、一時停止した画面がものすごくアレな感じでたいへん気まずくて、みんなこういうときどうしてる? そんなの気にしない? って訊こうと思ったんだけど、いま事故解決しました。テレビの電源落とせば良かったんだわ。そして事故じゃないわ、自己だわ。でもある意味で事故だわ。

    文カド編集部より

    『花宵道中』など繊細で叙情性あふれるA面と『校閲ガール』など明るく突き抜けたB面の両方の作風があることで知られる宮木さん。どちらの面でも女心を鮮烈に描き出してきましたが、今回の新連載の主人公はボーイです。CA、キャビンアテンダントボーイです。航空機の中で彼はどのように活躍するのでしょうか……? あ、今回はB面作品ですが、後半に主人公が年若の人物に投げかけた言葉に思わず涙してしまった担当でした。未来の世代に誇れるように世の中を作って行きたいですね。本作のために取材をさせてくださった方々、本当にありがとうございました!


  • きみがいた世界は完璧でした、が 新連載

     きみがいた世界は完璧でした、が

    渡辺 優

    著者より

    今月から「きみがいた世界は完璧でした、が」を連載させていただきます。どうぞよろしくお願いします。主人公はサバゲーサークルに所属する大学生です。
    「おたく」という概念が世間に広く受け入れられ、その言葉のネガティブさもだいぶ薄れてきたように思いますが、だからといってあの日々、教室の隅で背中を丸め息を殺して過ごした過去が昇華されたわけではないのです。我々の魂はまだ過去の翳の中にいて、過去の神を信仰し続けているのです。そんなような話になる予定です。
    タイトルの候補は他に「豚野郎の祈り」「ストーカー」「ずっと見ている」などがありました。そんなような話です。どうか楽しんでいただけましたら幸いです。

    文カド編集部より

    オタクはキモいかもしれない。カッコ悪いかもしれない。もしかしたら、好きな人への恋心は叶わないかもしれない。それでもひたむきに彼が愛するもの、信じるものに突き進むその姿勢はかっこよく、強く惹きつけられます。
    「ラメルノエリキサ」で疾走感あふれる少女を描き切った渡辺優さんが今回描くのは、そんなひたむきで魅力的なオタクボーイです。オタクあるあるからサバゲーまでたくさんの読みどころのある今作、是非楽しんでお読みいただければ幸いです。


  • ダメじゃないんじゃないんじゃない 新連載

     ダメじゃないんじゃないんじゃない

    はらだ有彩

    著者より

    毎日どこかで怒りの声が噴出し、そのたびに世界は少しずつ前進していくのだと思います。2018年に刊行した『日本のヤバい女の子』(柏書房)は、昔話の登場人物たちの友達になったつもりで、やるせなさや愛おしさを分かち合うつもりで書きました。今年刊行予定の続編では「怒り」をテーマにしています。しかし怒り続けることは結構体力が要る。それでも考え続けていかなければならない。というわけで、ふざけながら考えるという機会をこの場所でいただきました。ノートに落書きするような、ニヤニヤ微笑みながら独り言を言うような連載にしていきたいです。

    文カド編集部より

    怒らなくちゃ伝わらない現実がある――そんな思いで声をあげている人がたくさんいます。一方で、「そこまで怒らなくても……」と戸惑う人も数多くいることでしょう。現実を変えたいと怒る私たちだけれど、人を傷つけたいわけじゃない。そんな思いで、はらださんにアイディアをお借りすることになりました。第一回のテーマは、男と女とお金の話。スマートかつ情熱的に、そしてユーモアたっぷりに、私たちを縛りつける“常識”の壁を一緒に乗り越えませんか。


  • 百鬼園事件帖 連載中

     百鬼園事件帖

    三上 延

    内田百閒先生と親交を深める甘木は、ふたたび不可思議な出来事に遭遇する。

  • 眠るソヴィエト 連載中

     眠るソヴィエト

    増田俊也

    目的地へ続くはずの林道跡は途絶えていた――。未知を求めて山奥へ進む異界冒険記!

  • バンクハザードにようこそ 連載中

     バンクハザードにようこそ

    中山七里

    謎のアドバイザー漆間の正体は? 嵌められた親友の仇を討つ、知的で痛快な復讐譚!

  • 共犯者 連載中

     共犯者

    三羽省吾

    死体遺棄事件を追う宮治は、重要参考人と思われる女性から電話を受けた。解決間近といわれた事件が、意外な展開を見せはじめる。

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