最新号2018年9月号 8/10配信

書物にまつわる冒険ファンタジー、深緑野分「この本を盗む者は」好評連載第二回!

【今月の執筆陣】赤川次郎/新井素子/いとうせいこう×みうらじゅん/小林泰三/近藤史恵/今野 敏/小路幸也/でんすけのかいぬし/土橋章宏/西崎 憲/額賀 澪/深緑野分/夢枕 獏

連載第二回

その館から本が盗まれたとき、町は姿を変えていく。最注目の新鋭による、書物にまつわる冒険ファンタジー!――深緑野分「この本を盗む者は」

最終回

小林泰三「人外サーカス」/小路幸也「テレビ探偵」/土橋章宏「いも殿さま」/西崎 憲「ヘディングはおもに頭で」

好評エッセイ

いとうせいこう×みうらじゅん/今野 敏


文芸カドカワとは?

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――日常を離れ、物語の世界へ羽ばたく極上の小説連載、
今、いちばんイキのいい才能が続々登場する読み切り小説、
話題の映像作品コミカライズや気になる話題満載のエッセイなど、
ここでしか読めない作品が満載です。

今月のおすすめ

  • テレビ探偵 最終回

    「テレビ探偵」

    小路幸也

    著者より

    『テレビ探偵』の連載が終了します。愛読してくださった方々ありがとうございました。この物語で描いた時代は既に半世紀近くも前になってしまい、大昔のように感じられます。僕自身が子供であった時代ではあるのですが、時代に特有の、今は失われた熱さは確かにあったと思います。それでも、変わらないものはずっとそこにあります。機会がありましたら今度は単行本でお目にかかりたいです。またどこかで!

    文カド編集部より

    この酷暑では、つい3ヶ月前の連休が遠い過去のように感じられますが、ふとした瞬間に10年も前のことが鮮やかに思い出されることも。『テレビ探偵』で小路さんに描いていただいた時代は、もしかすると多くの人にとって、すぐそばにある過去だったのではないでしょうか。熱い時代を描ききってくださった小路さん、ありがとうございました! 最終話をぜひお楽しみください。


  • ヘディングはおもに頭で 最終回

    「ヘディングはおもに頭で」

    西崎 憲

    著者より

    J・D・サリンジャーの作品はいいものだ。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は素晴らしい。その見方には全面的に賛成する。しかし、どうもこれとは違ったものがあるのではないかということを自分はずっと思ってきた。
    たぶん時代や国の違いのせいなのだろう。いまホールデン・コールフィールドは、フォトショップやイラストレイターで描いた若者のように見える。その時代にはそんなものはなかったのに。
    自分もいま青春小説を書こうとしている。フォトショップやイラストレイターのある時代にそれらを使わないで描こうとしている。何で描いたらいいのだろうか考えながら。

    文カド編集部より

     さりげなく、飾り気がないのに心にひっかかる、そんな文章が好きです。たとえば町の風景、何気ない会話。そんな文章がちりばめられた『ヘディングはおもに頭で』、いったんここで最終回となります。もちろん、「おん」の物語はまだまだ続きます。単行本の刊行をお待ちください!


  • 「人外サーカス」 最終回

    「人外サーカス」

    小林泰三

    著者より

    「次回作は是非サーカスものでお願いします」正直、担当編集者さんの言葉には度肝を抜かれました。自分一人では絶対にこの発想は出ません。しかし、自分にない発想だからこそ面白いものが書けるのではないかと、サーカスに以前から何度かテーマとして取り上げてきた吸血鬼をぶつけてみることにしました。結果として、混沌とした中にも新しい発見のある奇妙な作品になったと思います。もちろん、最終回には仕掛けもあります。どうぞお楽しみください。

    文カド編集部より

    虚実入り交じる華やかなサーカスの世界を舞台に、読者を撹乱することを大得意とする小林泰三さんに暴れてもらったら、どんなに面白い作品になるだろう。そんな妄想に快く乗り気になっていただいて始まったこの連載は、化学反応の結果、一風変わった“サーカスもの”となりました。高慢で残忍な吸血鬼たち相手に一歩も退かない蘭堂の死闘を、最後までお見逃しなく。


  • いも殿さま 最終回

    「いも殿さま」

    土橋章宏

    著者より

    革命か、恭順か。極限状態で大塩平八郎は米騒動を起こし、ガンジーは非暴力、不服従を貫きました。では本作の主人公、井戸平左衛門はどうだったのか。彼の出した答えはごく小さなものでした。体制よりもまず目の前の人を救うというところから発した行動により、ついに石見からは一人も餓死者を出ませんでした。他人の痛みを我がことのように感じる和の心は世界に誇れるものだと思います。ご愛読ありがとうございました。

    文カド編集部より

    井戸平左衛門のこと、恥ずかしながら連載前には知りませんでした。ところが土橋先生と地元・石見に取材に行くと、町のあちこちに顕彰碑があり、老若男女知らぬ者のいない有名人でした。いも殿さまは、施政者と領民の垣根を越えて地元の人々から本当に愛されていたのだと思います。本連載では、そんないも殿さまの魅力を、甘いお菓子と一緒に余すところなく描いていただけました。土橋先生、ありがとうございました。


  • 三世代探偵団2 枯れた花のワルツ 連載中

    「三世代探偵団2 枯れた花のワルツ」

    赤川次郎

    いつの時代もスターには謎がつきもの。布子に脅迫めいた手紙を渡した和田が握っていた秘密とは……。にぎやかファミリー・ミステリ。

  • 連載中

    「見仏記 道草篇」

    いとうせいこう×みうらじゅん

    全国の寺社仏閣を目指して気ままな二人旅。大分に向かった二人はその独自の進行に心打たれた。異国情緒が漂う国東半島に興奮しつつ、二人は仏像を求め歩く。

  • 連載中

    「この本を盗む者は」

    深緑野分

    町を元の姿に戻すため、ふたりの少女は本泥棒を追いかける! 不思議な町をめぐる冒険ファンタジー!

  • 蟲毒の城―月の船― 連載中

    「蟲毒の城―月の船―」

    夢枕 獏

    鼠公に呼び出された黄雲雕は、真成と手を組み銭惟演に立ち向かう。

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